貴船神社 (きふねじんじゃ)
通称     
主祭神  
      水波能売神(みずはのめのかみ)
摂末社祭神     
地図 map
住所        
〒501-6221 岐阜県羽島市正木町森10丁目63番地
由緒由来  
勧請年紀不詳。里伝曰く、当社は古くは中島郡曲利村(森村の南方一里にあり)に鎮座ありしを神託に依り森村なる森村地へ瀬座すと云ふ(森村の称は繁茂せる森林ありしに起因せりと云ふ)故に曲利はもと当村氏子にて、今日(明治十二年)距たる五十有余年前の頃までは例祭の節該村より大なる獅子頭を持出して祭式行雅の第一に進む(此の獅子頭は甚だ古物なり)今は森村にあり。森村其氏子の村には其の雅の後に従ふ。今此式なしと云ふ。曲利村より寛保二年神鏡を納む。今内殿にある是なり。其の銘に曰く、奉納円鏡一面濃州葉栗郡森村正一位貴船大明神加賀白河作寛保二年九月同州中島郡曲利村花村安左ェ門義定の延宝五年の棟札に記せし村々は曲利村、森村、大浦坂丸村、不破一色村なり。(此の村の内森村、不破一色村、坂丸村は葉栗郡にて、大浦村、曲利村の二村は中島郡なり)又中島郡曲利村にも貴船社二社あり。本社の旧地なる故後に勧請せしよりなり。又坂丸、不破一色村にも貴船神社あり之れも本社の分社したるよし。尾張國神名帳集説考訂曰く、中島郡(式内)従三位川曲神社(一本作川勾)正生考天正以来美濃國に入たる森村貴船明神是なり。山伏来宝院掌之の社号を加波万裁里とよみ奉るべし。集説本に川隈と訓て神戸村神明と云ふ。張州府志には河和と読んで国府論に付会たるも皆誤りなり里老はいま曲利弥曲北大浦森、坂丸、不破一色六ヶ村の惣氏神ならざれば、氏子の村々に産土神としてはなし。近年水難多きに付て、村々にも貴船の小社を設けたるあれど、皆森村より遣はしたる御祓なりと云へり。正生考川勾の地は本国中島郡にあり後世鎌倉以来右の如く六ヶ村に分かれ天正に及びて美濃國に入る然るに曲利(公義領)弥曲北大浦(並尾張)の三村は中島郡にあれども森、坂丸(並中川半左ェ門領公義領入会)不破一色(公義領)の三は隣郡の葉栗郡に乱れ入たり。偖又弥曲は元来曲利の支なりしを今は西隣なる狐穴の支村に属して支字さへも失態書き、又云々。神名帳考証に曰く、尾張國中島郡川曲神社河泊と云へる即貴船神に暗合せり)右述る如き縁由あれば津田正生及里老の伝聞の如く、尾張國中島郡式内川曲神社なること疑なし。故に明治六年一月森、大浦、坂丸、不破一色、曲利、五ヶ村の郷社となる。
祭礼情報  
10月10日